ホームズ彗星

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年に一度の公民館祭りも台風20号に吹き飛ばされ
(お祭りは行われましたがサザンクロスは吹っ飛び!)
それでもスライドショーは行われました。
もっぱら「なんでも突然見えたなんとか彗星とやらが…」という質問が多数あり、
まだ見ぬ天体を人目見ようと今朝、朝3時に起きて見てみました。


寝ぼけ眼にコートを羽織り(ちょっと生ぬるい風が吹いていたが)
台風一過がそのまま残る透明度の良い星空に覆われていました。
足元は満月過ぎの青白い月の光で
自分の影をはっきりと見ることの出来るぐらいなのに、
なんと星空にはキラキラとまたたく秋の星座、
冬の星座がまぶしく見えていました。


さて、
「問題のホームズ彗星とやらはペルセウス座のα星近くだったな」
そう思いながら北西の空に目をやると、
寝ぼけ眼でも天の川に埋もれるペルセウスのα、β(アルゴル)が良く見えます。
「こんなところに星あったっけ?」
双眼鏡を向けると
「でたぁ〜 これがホームズ彗星かぁ!」
なんと肉眼でははるかにδ星よりも明るく、
α星と合わせて直角三角形を作っています。


双眼鏡で覗く姿は
(魔女の)頭部のみ、久しぶりにゾッとしました。
10年前のヘール・ボップ彗星の時も
観察地への向かう車のフロントガラス越しに正面に見た時と同じ“畏怖”です。
視野の中の星と比べると黄色っぽく、まんまるに見えます。

http://www.nao.ac.jp/new-info/17P.html

国立天文台のページも29日未明の写真がアップされていますが、
双眼鏡でも同じように核が輝く姿に見えます。
肉眼でも恒星のごとく輝いて(←これには驚きますよ!)いますので、
まだ見ていない方は早起きして見ましょう!
(訂正;夜半前には北の空高く昇ってますので早起きせずとも)


ちなみに私は3時〜4時に見ましたが、
東の空の金星、土星、西の空に火星。
太陽系の仲間たちに覆われている今日この頃。
すでに春を告げる星座たちも東の空に出始めています。


また、その夜も天気が良かったので
食事も取らずに21時に再び見ました。中心部の形に変化ありました。