夜想曲集☆1

星を眺める時に傍らで静かに音楽が流れている…
昔から憧れていた星見のスタイル。
これは石田五郎先生の著書『天文台日記』の中で
たびたび登場する深夜喫茶の影響を受けての 私の星空観望。
あれから40年近く経ちますが、
未だに「私の深夜喫茶」に流す音楽を探し求めています。


これまでに流していた曲の中で最も多いのが「夜想曲」。
意味合いもタイトルも、これ以上
星を見るにふさわしい曲はないのではないでしょうか?


夜想曲は、アイルランドの作曲家ジョン・フィールドがその雰囲気を完成させ、
ショパンによってその知名度が広まりました。
一種の音楽スタイルですが、
彼ら二人の影響を反映させたロマンティックな楽曲もあれば、
ドビュッシーのようにアニミズムを描いたような作風もあり、
今やひとつのジャンルにさえなってしまっている感があります。


しかし「夜想曲」というのは
フィールドとショパン、そしてフォーレ以外にも
様々な作曲家の作品が存在しています。
今回は彼ら以外の作品が聴けるアルバムを紹介します。
1997年にリリースされた小山実稚恵さんのアルバムと
2012年にリリースされた佐藤勝重さんのアルバム。
英語標記は共に『NOCTURNES』。


フィールド、ショパンフォーレの楽曲はさすがに外していませんが、
同一曲はショパンの第20番のみ。
またドビュッシー、バーバー、の2曲も同一曲
2枚合わせて、実に22人の作曲家、27曲の夜想曲を楽しめます。



「Noocturnes:小山実稚恵
01.フォーレ夜想曲 第2番 ロ長調 Op.33-2
02.バーバー:夜想曲(フィールドに捧ぐ)変イ長調 Op.33
03.フィールド:夜想曲 第5番 変ロ長調
04.ショパン夜想曲 第21番 ハ短調
05.ショパン夜想曲 第20番 嬰ハ短調
06.グラナドス組曲ゴイェスカス」第4曲:なげき、またはマハとうぐいす
07.プーランク:「8つの夜想曲」第4番:幻の舞踏会
08.ラフマニノフ:「サロン小品集Op.10」 第1曲:夜想曲 イ短調
09.グリーグ:「抒情小曲集 Op.54」第4曲:夜想曲 ハ長調
10.シューマン:「幻想小曲集 Op.12」第1曲:夕べに
11.ドビュッシー夜想曲
12.アルベニス組曲「スペインの歌 Op.232」第4曲:夜の歌
13.スクリャビン:「左手のための2つの小品 Op.9」第2曲:夜想曲 変ニ長調
14.プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット Op.75」第10曲:別れの前のロメオとジュリエット
15.フォーレ夜想曲 第6番 変ニ長調 Op.63



「Noocturnes:佐藤勝重」
01. フィールド:夜想曲 第4番 イ長調
02. グリンカ夜想曲短調「別れ」
03. シマノフスカ:夜想曲 変ロ長調
04. ショパン夜想曲 第2番変ホ長調
05. ショパン夜想曲 第20番嬰ハ短調
06. パデレフスキ:夜想曲 変ロ長調op.16-4
07. リスト:夜想曲 第3番 変イ長調愛の夢」S.541 R.211
08. グリーグ夜想曲 イ短調op.54-4
09. ビゼー夜想曲 第1番 ヘ長調 Op.2
10. フォーレ夜想曲 第1番 変ホ短調op.33-1
11. ドビュッシー夜想曲
12. プーランク:「8つの夜想曲」第1番 夜想曲 ハ長調
13. ボロディン夜想曲 変ト長調
14. スクリャービン夜想曲 変ニ長調 Op.9-2
15. レスピーギ夜想曲 変ト長調
16. バーバー:夜想曲(フィールドに捧ぐ)変イ長調 Op.33



つづく…